韓国デーウ、GMへの工場売却交渉を締結へ---人員問題先送り

自動車 ビジネス 企業動向

韓国・大宇(デーウ)自動車の売却交渉を進めていた債権金融機関団は11日、GM(ゼネラル・モーターズ)と完全合意に達したことを明らかにした。懸案事項となっていた最大拠点である富平(プピョン)工場の雇用問題が解決し、早期売却にめどがついたため。

GMは当初から富平工場の買収に興味を示していたが、従業員の規模が多いにも関わらず工場の稼動効率が極端に悪く、生産設備を100%活用していないことから、人員削減などによる適正化を求めていた。大宇の労働組合はこれに強く反発。経営危機が伝えられてから数度に渡って激しいストライキを展開。これが逆に大宇の企業としての寿命を縮める結果になった。

今回の合意案では、GMが整理解雇者300人を含めた大宇の従業員全員の雇用を継承することを柱としている。ただし富平工場が契約締結後の3年間、稼働率などで目標数値を超えることが条件で、これが実現されない場合にはGMの判断で契約の白紙撤回が許されるという文言が含まれるなど、大宇にとっては痛み分けといえる部分が多く存在する。

それでも身売りしなくては企業として持続させることが難しいのもたしかであり、このあたりが決断させる結果となったようだ。

《石田真一》

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