それが愛情ですか? ---今年も起こったこんな事故

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22日午後1時30分ごろ、福井県鯖江市内のショッピングセンターの屋上駐車場で、クルマの中にいた生後11カ月の乳児がぐったりとしているのを、買い物を終えてクルマに戻った両親が発見した。乳児は近くの病院に救急搬送されたが、間もなく熱射病で死亡した。

警察の調べによると、この両親は発見の2時間半ほど前にあたる午前11時ごろショッピングセンター駐車場に到着。その際、乳児がぐっすりと寝ていたことから、窓を少し開けた状態でクルマを止め、乳児を車内に寝かせたまま買い物を開始したという。2時間半ほどしてクルマに戻ると、乳児がぐったりとしていたことから119番通報し、病院に搬送したが、すでに熱射病の症状が出ており、手遅れの状態だった。

警察では両親から乳児を放置した経緯を詳しく聞くとともに、保護責任者遺棄致死容疑の適用も視野に入れた捜査を行う方針。この日の同地は6月上旬並みの暑さで、気温も25度を突破していたという。

毎年夏になると同様の事件が繰り返し発生するが、寝ている子供を起こさないこと=愛情と勘違いしている両親が存在するかぎり、こうしたケースは決して無くならない。保護責任者遺棄致死の責任が問われた場合、最高量刑は懲役15年となる。これは日本の刑法の中でも最も重い部類に入る。

《石田真一》

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