新潟県監察委員会は23日、2001年度の監察結果を明らかにした。この中には新潟県警の警察官が職務中に起こした事故の賠償金のうち、すでに支払いが決定したものについても含まれているが、今回は交通事故3件、総額145万円あまりの公費出費が認められたという。
今回発表された公費による賠償金支出は、いずれも県警が職務執行中に起こした交通事故に関するもので、すでに被害者側と示談が締結し、損害額が確定されているものに限られる。
金額は総額が示されているのみで、個々のケースについての賠償額がいくらになるのかは明らかにされていない。しかし、今回支出が認められた3件145万円のうち、その大半を占めることになると言われているのは、2000年11月に津川署の警察官が職務中に起こした人身事故によるものではないかとみられている。この事故では、バイクに乗った警察官が歩行者をはねており、全治1カ月を超えるケガを負ったとされている。他の2件は新潟西署のパトカーが起こしたものだという。
監察委員会では「交通事故防止を呼びかける県警だからこそ、さらなる安全管理の徹底を行ってほしい」とコメントし、県警に対して事故再発防止を呼びかけている。