「教師は車上荒らしに無頓着」京都府教育委員会が厳重注意

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京都府教育委員会は24日、県内全校の学校長に対して職務資料の徹底管理を言い渡す厳重注意を行ったことを明らかにした。教師が自分のクルマなどで帰宅する際、車上荒らしなどに巻き込まれて生徒の個人情報などが収められた資料を盗まれるケースが相次いでいるためで、極めて異例の注意内容だとしている。

本来、生徒の学習指導状況などを記した生徒指導手帳など、職務上の資料は学校内でのみ扱うこととなっているが、教師が自宅にそれらを持ち帰り、記入などの継続作業を行うことは実務上、黙認されていることが現状だという。しかし、これらの資料を教師が自宅に持ち帰る際、車上荒らしの被害に遭うケースはここ数年増加の一途をたどっており、府教委が確認している昨年1年間被害件数は8件にも及ぶ。

特徴的なのは、帰宅途中に買い物に立ち寄るなどした際、車内に残したバッグごと盗難されるケースが目立つこと。中には週末に作業するつもりで職務資料を持ち帰ってきたことを忘れ、自宅近くの駐車場に置いたクルマの車内にバッグを放置。盗難被害に気がついたのは月曜の朝になってからというケースもあったという。

被害にあったものの多くが生徒の個人情報を詳細に記したファイルということもあり、プライバシーの面から第三者の手に渡ることについての問題も多い。府教委ではこれまでにも学校長に対して「個人情報の扱いには細心の注意を払うこと」と注意を行ってきたが、現場の教師は持ち帰る資料が個人情報であるという認識があまりなく、盗難被害が一向に減らないことに危機感を受け、教師が資料を持ち帰る可能性が高いゴールデンウィークを前に、一段と厳しい注意を言い渡したとしている。

《石田真一》

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