偽造ハイウェイカードは外国製? 3億円相当を成田で発見

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千葉県警は25日、偽造したハイウェイカードを隠し持っていたとして、韓国人の男を23日に関税法違反容疑で逮捕しているが、この男の持っていたハイウェイカードがその後の調べで磁気情報の入力を行えば使用可能であったことを明らかにした。今回持ち込まれた量は5000枚で、全部のチェックが終わり次第、有価証券偽造などの容疑で男を再逮捕する方針。

この事件は今月21日、韓国・ソウルから成田空港に到着した54歳の韓国人の挙動が不審だったことから、東京税関が検査場で持込手荷物などを調べたところ、男の持っていたスーツケースの中から偽造したとみられる5万円券(実効額5万8000円)のハイウェイカード5000枚、末端価格2億9000万円相当が発見されたというもの。

男は当初、「空港で知らない人から持っていくように頼まれた。持ち込めないのならここで放棄する」などと話し、立ち去ろうとしたことから入国管理局、税関、千葉県警などが共同調査の名目で男の身柄を一時拘束。取調べを続けた結果、23日に関税法違反容疑でこの男を逮捕した。

その後、警察と税関が共同でこのカードの磁気情報などを調べた結果、カード裏面に設けられた磁気情報はハイウェイカードと同じ規格で作られていることがわかった。無作為に選んだ複数枚のカードを調べたが、どのカードにも残額などを記録したデータは入力されておらず、いわゆる“ブランクカード”の状態だったが、専用の機械を使うと簡単にデータ書き換えができるようになっていた。

また、発見された全てのカードが、日本道路公団が偽造防止対策として導入したホログラムが貼り付けされた新デザインのもので、料金支払いの短時間に真券と見分けるのは困難なほど精巧に作られていた。

警察ではカードの入手経路を調べるとともに、この男が日本国内に入国してからどこへ向かおうとしていたのかなど、偽造カードの流通経路について厳しく追及していく方針だという。

《石田真一》

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