今度は13歳グループが!! 自動車盗難犯の低年齢化、さらに進む

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栃木県警は7日、自動車やバイクなどを盗み、無免許で乗りまわしていたとして、大田原市内に在住する13歳の少年3人を窃盗と器物損壊の容疑で補導し、県の児童相談所に非行事実を通告したことを明らかにした。被害総額はおよそ544万円に達しているという。

警察の調べによると、この少年たちは昨年の3月ごろ、自分たちの家の近くにあるガソリンスタンドに夜間もカギを付けっ放しにしてあるクルマがあることを発見。興味本位で盗み出したことが盗難のきっかけとなった。最初は盗んだクルマを陸上競技場のグランドに持ち込み、ハンドル操作などの練習をするのみだったが、運転が慣れてくると公道に進出。ごく普通にドライブなどを行っていたとされる。

ただ、盗んだクルマに長期間乗れないことは認識していたようで、同様にキー付きのままで止められているクルマを見つけると、これまで使っていたクルマは路上に放置するという手口を繰り返していた。警察が把握しているだけでクルマ9台、バイク6台で同様の被害が確認されている。

警察では盗難の目的が転売ではなく、寸借であることに着目。同様の犯行が大田原市を中心とする半径3km圏内で多発しているため、パトロールなどを強化してきたが、4月下旬に駐車していたクルマの周囲で不審な行動をしている少年を発見。職務質問を行ったところ、犯行をほのめかす供述を行ったため補導に至ったとしている。

大田原市周辺は昔ながらの農家も多く、県内でも治安の良い地域として知られる。また、クルマは足代わりというイメージが強いため、駐車したクルマのキーを抜かない人が多いことも今回の事件を生み出す一因となった。警察では「盗まれたクルマが重大犯罪に使用される恐れもあるので、カギの管理はしっかりしてほしい」とコメント。注意を呼びかけているが、実効性があるかどうかは不明だ。

《石田真一》

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