接触事故が傷害事件に発展---催涙スプレーで問答無用の攻撃

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8日午前、東京都杉並区内の環状8号線で、接触事故を起こした大型トレーラーのドライバーに、並走していた大型トラックのドライバーが注意しに近づいたところ、トレーラーのドライバーが持っていた催涙ガスをいきなり噴射し、そのまま逃走するという事件が起きた。警察では目撃者の証言などからこのトレーラーの行方を捜している。

警察の調べによると、事件が起きたのは8日の午前10時ごろで、杉並区上高井戸の環状8号線で路上駐車していた車両を避けようとした大型トレーラーと、並走していた大型トラックの側面部分が接触するという事故が起きた。大型トラックのドライバーは異音と軽い衝撃で接触が起きたことを察知したが、トレーラーがそのまま走り去ろうとしたため、並走したままの状態で停止するように合図を送った。

しかし、トレーラーのドライバーはまったく気がつく様子が無かったため、事故地点から500メートルほど先にある赤信号で止まった際に、トラックドライバーがトレーラーの運転席に駆け寄って注意しようとしたところ、トレーラーのドライバーは窓から催涙スプレーのようなものをいきなり噴射。ドライバーが路上に倒れた隙をみて現場から走り去ったという。

噴射された催涙スプレーはトウガラシ成分で構成された護身用のものとみられ、顔面に噴射されたトラックドライバーは目などを負傷して全治2週間の軽傷を負った。警察では傷害事件として逃げたトレーラーの行方を追っている。

最近、路上での交通トラブルを発端とする傷害事件は急増しているが、催涙スプレーが襲撃の道具に使われる例が目立ってきており、警視庁では注意を呼びかけている。

《石田真一》

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