伝説のドライバー、ジル・ビルヌーブがベルギーGPフリー走行中に事故死してからちょうど20年経った8日、ビルヌーブが最後に在籍していたフェラーリの本拠地、マラネロで追悼集会が行われた。
「ビルヌーブは我が社のスポーツ史においても最も大きな役割を果たした一人。尽きることがない勇気を持った彼の姿をよく覚えている。彼の功績とトラック外での人生へのアプローチは、フェラーリ・ファンだけでなく、すべてのモータースポーツ・ファンを魅了した。我々が彼を忘れることは決してないだろう」とルカ・モンテゼモーロ社長。
フェラーリ・ドライバーとして67レースを戦い、6勝をマークしたビルヌーブ。時には無謀とも呼べるほどの激しいドライビングを、故エンツォ・フェラーリはこよなく愛していたという。
現在31歳である息子ジャック・ビルヌーブ（BARホンダ）よりもわずか1歳上という若さでこの世を去ったビルヌーブだが、彼が残した強烈な印象は今もなお多くの人々に愛されている。イタリアの新聞は1ページを割いて「ジル、時代を超えた伝説」という特集記事を掲載したほか、彼の最期のサーキットがあるゾルダーには銅像を建てる計画も進行中とのこと。
