三菱自動車工業が13日発表した2001年度決算で、乗用車部門の営業損益が黒字に転換した。営業利益は307億円で改善幅は1369億円にのぼった(既報)。
同社の乗用車部門は01年度に部品・資材費732億円、人件費128億円、固定費277億円などコスト削減に取り組み、全体で1369億円のコストを減らした。これは期初計画の1000億円を4割近く上回る削減幅。これにより同部門の営業損益は前期の833億円の赤字から脱却した。
乗用車部門は国内販売の不振で業績低迷が続いていた。資本提携先のダイムラー・クライスラーは、すでに黒字化しているトラック・バス部門と比較し乗用車部門をお荷物扱いしていた。昨年度は『eKワゴン』が待望のヒットとなったほか、必死のリストラ策も実りようやく水面に顔を出した状況。これで園部社長もエクロート新社長に安心してバトンを渡せそうだ。