関東運輸局は27日、東京陸運支局で少なくとも10人の検査担当職員が不正車検に関わり、50件のクルマを不正に合格させていたことを公表した。
このほか、神奈川など他支局も含め、並行輸入業者の予備検査で提出が義務づけられている排ガス試験成績表の未提出が201件分あった。同運輸局は審査の厳正化を求める通達を出したり、排ガス成績表の提出催告書を出すなどの対応策をとる。
運輸局は、ユーザー車検の代行業者や、並行輸入業者の威圧・暴言が不正車検の背景にあったと説明しているが、一部では業者による「つけ届け」があったとも指摘されており、不正車検問題は波紋を呼びそうだ。