三菱自動車工業は、フォード・ジャパン・リミテッドの岩國頴二会長を代表取締役に招く人事を内定したと発表した。6月25日の株主総会後の取締役会で副社長就任を正式決定する。
岩國氏は、ホンダ出身で、プリモ店の立て直しなどに尽力し、ディーラーの社長に出向した経験を持つ国内営業畑を歩んできた。しかし、歯に衣をきせぬ発言で有名な同氏は結局はホンダ役員にはなれず、このため、1998年にフォード・ジャパン・リミテッドの社長に就任。しかし、フォード車の日本での販売が全く振るわず、今年5月1日付けで会長職に更迭された。
一方の三菱自動車は、リコール事件以来、軽自動車を除けば販売低迷が続いており、立て直しが急務。何故か分からないが、フォードで失敗した岩國氏を起用、国内販売の再建を任せることになった。「三菱自動車もいよいよ人材不足か…」との指摘も。