特攻服を脱ぎ始めた暴走族---広島の条例は浸透している!!

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広島県警は28日、広島市部における今月の暴走族の活動状況を公表した。広島市が制定、施行した暴走族追放条例は5月1日から罰則条例の適用が始まったが、暴走族グループの間にも条例の内容が浸透しつつある様子が確認できたという。

広島市が制定した暴走族追放条例は4月1日に施行されたが、1カ月の周知期間を持ち、5月からは特攻服を着込んだ状態での集会などが示威行為と認定され、条例で定められた罰則規定が実際に適用されるようになった。

この罰則規定は暴走族だけでなく、集会をやるように命令した上位団体(暴力団)にも適用される。このため、暴走族そのものではなく、面倒見と呼ばれる準構成員を含めた暴力団が警察による摘発を避けるため「特攻服を着て集まるな」と命じているようだ。

11日深夜から12日未明にかけて市内の公園で150人あまりが確認された特攻服着用の暴走族グループが、翌週の18日深夜から19日未明には120人程度に微減。25日深夜から26日未明にかけては集まる数自体は変わってないものの、特攻服の着用率は確実に低下していることが確認できたという。

ただし、かたくなに特攻服の着用を続けるグループも存在し、こうしたグループの方が条例の内容を熟知している傾向にあるという。条例では「広島市の管理する公園、道路での集会を禁止する」となっているが、警察や市の職員が注意できない私有地にたむろすなど、明らかな対決姿勢を示している。

ゴールデンウィーク中に行われた大規模イベント「ひろしまフラワーフェスティバル」の会場にも姿を見せなかった暴走族だが、次の山場は6月7日から9日に開催される円隆寺の夏の大祭「とうかさん」で、県警では祭の開催に合わせて警戒を強めていく方針だ。

《石田真一》

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