暴力団と暴走族の勢力図が合致? 岡山県警が危惧を強める

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岡山県警は30日、「岡山県暴走族追放の促進に関する条例」の草案をまとめ、29日までに県議会で報告したことを明らかにした。市民からの意見聴取などを行い、今年9月28日の施行を目指すとしている。

これは罰則規定付きの県条例として導入が検討されているもので、現行の道路交通法では取り締まることが出来ない公園や私有地内での暴走族の集会や、空ぶかしなどを禁止するというもの。すでに他の自治体で導入済みの条例を参考にして、暴走族の活動を根本から封じ込めるものを目指すとしている。

岡山県内の暴走族は勢力を拡大化させており、4月末までの検挙者数は79人に達している。逮捕の理由もこれまでの道交法違反から、窃盗・傷害などの刑法犯罪にスイッチしつつある。また、暴力団の勢力図とほぼ重なるような形で暴走族同士の抗争も激化しており、これは暴走族が暴力団の下位組織と化していることをあらわしているのではないかという見方も県警内では根強い。

他地域ではメンバーの高齢化も指摘されているが、岡山では中学生の暴走族予備軍も多く、警察が確認しているだけで21グループ(261人)が存在しているという。これは前年より30%増となる数値で、暴走族の活動が最も活発になる夏休みに向け、さらに増加するのではないかと危惧している。

《石田真一》

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