芸名の名刺は身分証明にならず---市職員がひき逃げ犯として逮捕

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茨城県警は13日、乗用車を運転中に17歳の女子高生と接触するという事故を起こしたものの、被害者に自分の芸名を記した名刺を渡して現場から逃走した竜ケ崎市役所の職員を業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕したことを明らかにした。

この事故は5月23日の午後9時ごろ起きている。この市職員が自分のクルマを運転中、竜ケ崎市上町の県道交差点を左折した際、青信号で横断歩道を渡っていた17歳の女子高校生と接触した。高校生は接触の際に転倒したが、この職員は「大丈夫ですか」と声を掛けたものの、名刺1枚を置いて現場から逃走した。その名刺も仕事で使うものではなく、趣味のカラオケ仲間に配る芸名を記したものだったという。

被害を受けた高校生は自分で110番通報を行い、加害者が飲酒状態の可能性があることを駆けつけた警察官に知らせていた。市職員は事故から2時間後、市内のスナックで熱唱中のところを発見されたが、このときすでに泥酔しており、事故時に飲酒状態にあったかの確認が困難になっていた。

警察では容疑が固まっているとみられる業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いでこの市職員を逮捕し、事故時の飲酒状況については今後も厳しく追及を行っていくという。市職員は警察の取り調べに対して「事故は軽微だと思ったし、名刺も渡しているからひき逃げではない」と供述しているようだ。

事故後に飲酒を行い、証拠を隠滅するという行為では今年1月23日に東京都内で起きた死亡ひき逃げ事故のケースがあるが、こちらは起訴後に危険運転罪の併用を決めており、供述内容次第では容疑が危険運転致傷罪に変わる可能性も残っている。

《石田真一》

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