気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年6月18日付
●「景気底入れ」なのになぜ? 東証全面安の展開(毎日・10面)
●自工会軽自動車使用実態調査、女性、高齢者「軽」好き(読売・8面)
●トヨタ、中国メーカーに技術援助拡大(朝日・10面)
●検証・交通情報ビジネス、新サービス不透明(朝日・37面)
●豊田章男・トヨタ常務(内定)に聞く、「中国戦略、出遅れはない」(東京・9面)
●ダイハツ、軽乗用車「マックス」リコール(産経・30面)
●独ダイムラー、小型トラックを三菱自工に集約、大型に特化(日経・13面)
●川崎製鉄、自動車を分解、研究、メーカーに技術者派遣(日経・13面)
ひとくちコメント
「あえて言うならおごり、トヨタってこんなにすごいんだと思った瞬間、成長が止まる。成長していくために好奇心を持ち続けたい」——。今月26日、トヨタ自動車では史上最年少(46歳)で常務に昇格する豊田章男取締役が、「トヨタの課題」についてこのように答えている。
きょうの東京が単独インタビューしているが、常務に昇格するだけで大きく掲載されるのは「将来の社長候補」と目されているからだろう。その章男氏は「最年少の常務」となることについては、「他社では40代のトップも出てきている。創業家だからこそ、若手の先兵として走らせてもらっていることは認識しているし、豊田家の重みは十分に感じている。肩書は上がっても現地、現物、現場の目線を忘れないようにしたい」と謙虚に語っている。
「おごり」や「現場主義」はトヨタの歴代トップが常に留意していること。ここまで“帝王学”が浸透しているということは、プリンス昇格も“最速”のスピードになる可能性が高い。