わき見運転で2100万円の賠償金---埼玉県警パトカー事故の賠償額決定

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埼玉県警は1997年10月に捜査用車両が起こした人身事故について、被害者に約2100万円の賠償を行うことを決め、これを公表するとともに、24日に開催された埼玉県議会に支出を申請する議案を提出したことを明らかにした。

この事故は1997年10月8日、公務で埼玉県警本部を訪れていた草加警察署(当時)の巡査が運転する捜査用車両が、駐車場から市道に出ようとした際、左側から走ってきた自転車と接触。自転車は転倒し、運転していた女性が左足の骨を折るという重傷を負った。複数回の手術を受けたが、完治せず、現在も歩行が困難になるなどの後遺障害が発生したため、県警との示談交渉も難航していた。

今月初旬まで交渉を続けた結果、治療費と逸失利益、後遺障害補償などを含めた約2100万円の支払いを行うことで交渉がまとまったため、県議会に支出を報告することになった。議会では支出の妥当性について審議されることとなるが特に異論はなく決まる見込みだという。

警察では「市民にご迷惑をおかけすることになり、大変申し訳なく思っております」とコメントを発表した。なお、事故を起こした巡査は業務上過失致傷容疑では不起訴となったものの、内部の処分が1998年までに行われている。

《石田真一》

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