密造は大規模施設でやると発覚しにくい? 不正軽油製造の疑いで3人逮捕

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栃木県警は25日、灯油とA重油をミックスして精製・密造した不正軽油およそ2万2800キロリットルを販売、軽油引取税約7億円を脱税していたとして大田原市の石油製品販売会社の社長ら3人を地方税法違反容疑で逮捕したことを明らかにした。

警察の調べによると、この社長らは2001年6月から12月までの約半年の間、灯油とA重油を混合させることで精製・密造した不正軽油を「通常の軽油だが、海外から買い付けたから安い」と説明して顧客の運送会社などに販売。県税事務所に対しては、この会社が販売した通常の軽油のみを申告し、引取税およそ7億円を脱税していた疑いが持たれている。

この会社の軽油を使用したトラックに故障が多いことや、排出ガスの色が黒いことなどから不正軽油の疑いが強くなり、今年2月下旬に県警が家宅捜索を行っていた。押収した資料や、タンクに残っていた軽油の成分を調べたところ、不正に精製された混合精製の軽油であることが判明したため、地方税法違反での検挙となった。

同社の密造施設の規模は大きく、販売先も栃木県内に限らず、福島、茨城、群馬、埼玉などの近県に留まらず、京都の業者にも納入していたという。

《石田真一》

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