在沖縄アメリカ軍が無認可で路線バス---隊員の自動車事故が相次いでいるけど

自動車 社会 社会

沖縄総合事務局は25日、沖縄に駐留するアメリカ軍の海兵隊が、道路運送法の認可を受けず、基地内と市街地を結ぶ有料の路線バスを運行している実態を把握したことを明らかにした。運行するために必要な認可を国土交通省に対して申請するよう、近日中に海兵隊側へ説明するというが、申請を行うかどうかは微妙なところだ。

日米地位協定では、基地施設間を移動するバスについては国内法の適用を受けず、アメリカ軍が自由に運行できると定めている。しかし、基地施設内と民間地域を結ぶバスについては、営利目的での運行を行う場合には、通常の路線バスなどと同じく、必要な路線免許の申請を行う必要がある。

ところが海兵隊はこれらの申請を行わないまま、今年3月以降、普天間基地から那覇市内に至るルートなど、複数のバスルートを設け、隊員を対象に1回4ドルの料金を徴収していたという。沖縄総合事務局は一般市民からの通報を受け、実態調査を行うまでこのようなバスの存在を把握してなかった。

同事務局では隊員などに限定しているため、一般の路線バスには当たらないものの、特定の旅客を有料輸送する際に必要な“特定旅客運送事業者”に該当する可能性が高いとして、海兵隊側に対して今後もバスの運行を続けるのであれば、正式の認可を申請するように働きかけるとしている。

沖縄では隊員の起こす自動車事故が相次いでいるため、こうした路線バスを運行し、酒に酔った隊員を基地まで回収するための手段としていたが、有料運行に切り替えたことは防衛庁や沖縄県などにも通告していなかった。

★★★2002年夏のボーナスでねらうカーナビはこれで決まり! 春夏の新製品の詳細解説&試乗リポート。そしてメーカーにあなたが提案:アンケートに答えてQUOカードをもらおう!! ---

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  5. プレミア化は必至!?『ランクル』を知り尽くしたトヨタ車体の「ラリー仕様」限定車にSNS歓喜
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る