ひき逃げ後、鹿児島まで800kmを逃走---しかもクルマではなく、なんと自力で

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福井県警は2日、福井市内で先月11日に追突事故を起こして逃走していた40歳の男を、逃亡先の鹿児島県内において道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕したことを明らかにした。福井から鹿児島までの逃亡に使用したのはクルマでなく、なんと自転車だった。

警察の調べによると、この男が事故を起こしたのは6月11日の未明で、福井市内の国道8号線で信号待ちをしていた19歳女性運転のクルマに追突し、そのまま逃走した疑いが持たれている。福井県警ではひき逃げ事件として捜査していたが、容疑車両の特定もできず、犯人の行方もわからないままだった。

ところが6月30日になり、鹿児島県警から福井県警に対して「建造物侵入で逮捕した男が福井市内に在住する所有者名義の自転車に乗っていた。クルマで当て逃げをしたので自転車を奪って逃げた、と供述も行っている」という連絡が入ったため、急きょ鹿児島に捜査員を派遣し、この男の身柄引き渡しを受けた。

この男、事故後にクルマを捨て、近くに止めてあった自転車を盗みだし、なんと1日あたり40kmのペースで海沿いに進み続け、ついには800km離れた鹿児島に到達。所持金が無くなったため、鹿児島県志布志市内の倉庫に忍び込み、インスタントラーメンを作っていたところを発見され、あえなく御用に。

福井県警では「なぜ、鹿児島まで?」と首を傾げつつ、「そこまで逃げなくてはいけない理由があったと考えざるをえない」として、この男の余罪追及を厳しく行っていく方針だという。

《石田真一》

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