「不肖の息子」程度じゃすまされない!? もみ消し疑惑署長の息子、今度はひき逃げ

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新潟県警は2日、飲酒運転の末にタクシーと正面衝突するという事故を起こし、そのまま逃走していた24歳の男を道路交通法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)と業務上過失致傷容疑で逮捕したことを明らかにした。この男は現在違反もみ消し疑惑の持たれている新潟県警・白根警察署の現署長の長男であり、5年前にこの署長が違反をもみ消した発端となった一件も、この長男が起こした速度超過違反だったという。

警察の調べによると、この男は2日の午前7時ごろ、新潟市一番堀通町の県道を自分のクルマで走行中、対向車線側に大きくはみ出し、前方から走ってきたタクシーと正面衝突するという事故を起こした。タクシーの乗客2人が顔を打つなどの軽傷を負ったが、クルマはそのまま現場から逃走した。

警察で容疑車両の特定を急いでいたところ、事故から4時間後の午前11時ごろ、この男が家族に付き添われて新潟中央警察署に自首してきた。このため、同署はこの男を道交法違反と業務上過失致傷の容疑で緊急逮捕している。

後の取調べで、この男が現在違反もみ消し疑惑で県警監察官室から取調べを受けている白根署の現署長の実子(長男)であることが判明。そして今回も事故当時には飲酒運転であったこともわかった。現署長が違反揉み消しを部下に依頼することになったのも、この男が1999年に関越自動車道で起こした速度違反事件だった。

6月末の時点でこの署長は「自分の行為が不正処理に当たるという認識はあったが、当時は言えなかった」と取調べで供述しており、勇退という形で退職すべきという意見が県警内部から出ていた。ところが身内がひき逃げ事故を起こし、酒気帯び容疑が確定すれば危険運転致傷罪への切り替えも確定的となる。このため署長に対しての好意的な意見はもはや聞こえなくなり、免職処分の検討も浮上しそうな勢いとなった。

《石田真一》

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