安易な考えでひったくりに及ぶ者多数---神奈川県警の調査から

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神奈川県警は3日、今年1月から5月までに刑法犯として摘発した少年の総数が4044人に達していたことを明らかにした。前年の同期比で6.1%の伸びを示しており、特に原付バイクを使った窃盗犯が著しい増加傾向にあることもわかった。

これは県警が6月末までにまとめたもので、神奈川県内で今年1月1日から5月31日までに刑法犯罪を起こして逮捕された「触法少年」の状況を表したもの。逮捕されたのは延べ人数で4044人で、最も多かったのは万引きや占有離脱物横領など窃盗系の犯罪で2181人が捕まっている。その中でも今年に入ってから凄まじい勢いで急増傾向にあるのがバイクを使ったひったくりで、昨年同期には47人だった逮捕者が今年は99人と倍増し、未解決案件を含めれば3倍に近い伸びを示しているとされる。

その反面、傷害や恐喝などで逮捕されるケースが激減しており、ここに最近の少年犯罪の特徴が見えるという。つまり、単独でケンカなどに発展するのではなく、複数人で犯行に及ぶというもの。仲間がいることで気が大きくなった結果、遊ぶ金を安易に調達しようとして実際の犯罪を行うケースが急増しており、逮捕されても反省することがなく再犯に至るケースも目立つという。

ただ、暴力事件自体は減っているというわけではなく、こちらも増加傾向。県内の公立小中・高等学校内で起こった暴力行為の発生件数は今年も5000件を軽く突破している。こちらも単独で誰かを傷つけるというより、集団で特定個人を傷つけるパターンが目立っている。事態が表面化する前に被害者が泣き寝入りするケースもあると考えられるが、表ざたになるのを学校側が嫌うため、正確な件数の把握は難しいようだ。

《石田真一》

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