【飲酒運転高速バス】走り出したら誰も止められない---これはある意味恐怖!!

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7日午後に起きたJR東海バス「中央ライナー4号」運転手による飲酒事故は、プロ運転手に安全意識の欠如があることを露呈するとともに、2000年5月に起きた西鉄高速バスのバスジャック後の対策が全く役に立たないことも露呈してしまった。

運輸省(現:国土交通省)は事件後、日本バス協会に対し、行き先を示す方向幕に「事件発生中」というような表示を用意し、運転手の操作によって外部に緊急事態の告知をできるよう徹底する通達を出した。

ところが今回は運行を担当する運転手そのものが問題だった。バスは明らかに異常な挙動を示しながら走っていたようだが、運転手が緊急事態とは思っておらず、外部への緊急事態通報を行わぬまま走り続けた。運が悪いことに並走する一般車のドライバーもバスの異常に気がつかず、日本道路公団などへの異常通報は寄せられていない。

飲酒運転の情報は乗客からのメールだけで、バス会社も問題のバスがどのあたりを走っているか把握できないまま。運転手も会社からの連絡に応じようとしなかったため、発覚したのは事故が起きてからというありさまだった。

今回の問題を深刻化させたのは、名古屋−東京間を1人の運転手が担当するという体制にもあった。もし、このバスにも夜行便のような複数乗務での交代制度があれば今回のような事故は未然に防げたかもしれない。

《石田真一》

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