自治体・警察・鉄道が強力タッグ!! 力を合わせて踏切事故を撲滅

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福島市と福島県警、福島交通は10日、福島交通飯坂線にある第4種踏切の総点検を実施していたことを明らかにした。

第4種踏切とは、遮断機や警報機などの安全装置が全く設置されていない踏切で、農道などに面した箇所に設置されている。福島交通飯坂線内には74カ所の踏切があり、このうち1/3程度が第4種に当たる。警報装置が無くともクルマや歩行者の通行はあり、こうした踏切を通過する安全確認義務は鉄道事業者でなく、踏切の利用者に一任される。

ただ、それだけに事故は過去に数度発生しており、先月10日は自転車で踏切を通行しようとした女子児童が列車にはねられて死亡するという事故も起きた。鉄道会社側でもこうした事故の危険性は認知しているものの、予算面などの問題から安全対策を図れないでいるという。

今回行われた点検は、鉄道会社側だけで行うことが困難になった踏切の安全対策を、市や警察などが率先して行っていくことを目的に行われた。市の担当は第4種の踏切について、遮断機や警報機を備えた第1種に昇格させていくことで、市が行う道路拡張や整備工事の際、こうした踏切整備費も予算として計上しようというもの。警察は見通しが悪く、クルマの通行に適さない第4種踏切を近隣住民以外の通行を禁ずる対策を行うため、公安委員会などに通行制限の実現などを働きかけていくという。また、3者共同の対策として、住民の便宜を優先するために増えすぎた第4種踏切を統廃合し、住民の通行を道幅の広い第1種踏切に誘導するなどの具体策を作る。

自治体、警察、鉄道会社が共同でこうした対策を練るのは極めて異例だが、それだけ事故が深刻化していることの現われでもあるといえよう。

《石田真一》

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