ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】

マツダ・コスモ(2代目)当時のカタログ
マツダ・コスモ(2代目)当時のカタログ全 11 枚

ロータリーエンジン搭載の市販車第1号として1967年に登場した2座席スポーツカーの『コスモ』。その車名を受け継ぎ、1975年10月に姿を現したのが、コスモ名義では2代目となるこのモデルだった。

マツダ・コスモ(2代目)当時のカタログマツダ・コスモ(2代目)当時のカタログ

“赤いコスモ”のニックネームは、登場時にサンライズレッドのボディ色がイメージカラーとして使われたことから。全長×全幅×全高は4545×1685×1325mmと現代のクルマに較べるとコンパクトだが、メッキの細かな縦桟のグリルのフロントマスクは、当時としてはワイドで押し出し感のあるもの。

マツダ・コスモ(2代目)当時のカタログマツダ・コスモ(2代目)当時のカタログ

反対にリアまわりはあっさりとしたデザインを採用。昇降式のウインドゥをもつ“几型”のセンターピラーは特徴で、これにより有効視界範囲=336.4度とカタログに記されている。

マツダ・コスモ(2代目)当時のカタログマツダ・コスモ(2代目)当時のカタログ

搭載エンジンは当時の51年排ガス規制に適合させた2ローターの13B(135ps/19.0kgm)または12A(125ps/16.5kgm)のロータリーエンジンと1800のレシプロエンジンの設定。全車4輪ディスクブレーキとしたのも売りだった。

マツダ・コスモ(2代目)当時のカタログマツダ・コスモ(2代目)当時のカタログ

また77年7月にはボディ後半をノッチバックとした“L”を設定。こちらはランドゥトップ部分をボディ色とコーディネートさせた(サンライズレッドはホワイト)独自のカラーバリエーションが用意された。

マツダ・コスモ(2代目・マイナーチェンジ)当時のカタログマツダ・コスモ(2代目・マイナーチェンジ)当時のカタログ

さらに79年9月にマイナーチェンジを実施。外観ではフロントマスクが角型2灯式ヘッドランプと格子状のグリルに変わり、クーペのリアコンビランプは水平基調のガーニッシュ一体型に。併せてインテリアではインパネ形状がステアリングホイールのデザインとともに一新された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
  2. 狭い道! 制限1.7mでコンクリートブロック付き、道幅は5mあるけど?…東京都板橋区
  3. 【レンジローバー ヴェラール 新型試乗】ああ、紛うことなくレンジローバーだ…島崎七生人
  4. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る