無免許の発覚恐れてパトカー破壊---警官の銃撃に少年観念

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佐賀県警は11日、信号無視を行い、さらにはパトカーに体当たりをするなどして逃走を試みたクルマに対し、至近距離から拳銃1発を発砲したことを明らかにした。クルマに乗っていた15歳と16歳の少年は公務執行妨害の現行犯で逮捕されている。

警察の調べによると事件が起きたのは11日の午前3時30分ごろだという。佐賀警察署のパトカーが巡回を行っていたところ、佐賀市駅前中央2丁目の交差点で赤信号を無視したまま走り去る不審なクルマを発見。ただちに追跡を開始した。

クルマはパトカーの追跡を振り切ろうと、約1kmを猛スピードで逃走した。しかし、パトカーが行き止まりのアーケードに誘導し、クルマの退路を塞ぐ形で停止させた。パトカーに乗っていた45歳の警部補が「窓を開けなさい」と命じたところ、このクルマが突然バックし、パトカーに体当たりを始めた。なおも抵抗を続けるため、この警部補が「撃つぞ」と予告した後、後輪のタイヤを至近距離から打ち抜いた。乗っていた2人は銃撃されたことで観念して投降。警察は公務執行妨害の現行犯で逮捕している。

クルマに乗っていたのは15歳と16歳の少年2人で、無免許運転の発覚を恐れて逃亡しようとしていた。取調べに対して「本当に撃たれるとは思わなかった」などと話しているという。この発砲について佐賀県警では「パトカーに体当たりし、乗員の生命に危険を与えており、発砲は職務上適正だったと考える」とコメントした。

《石田真一》

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