「クルマを駐車するという行為」が課税対象に!? 福岡で新税導入

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総務省は11日、福岡県太宰府市が環境対策税として計画した有料駐車場の駐車車両に課税する法定外普通税「歴史と文化の環境税」の新設に同意したことを明らかにした。同日に同意通知書を市側に引き渡している。

太宰府市が考案した環境対策税(通称:有料駐車場税)は、太宰府天満宮周辺の有料駐車場を利用する観光客などのクルマに対し、1回の利用当たり100円の税金を駐車場の利用料金に上乗せするというもの。クルマを置くという行為を課税対象とするのはもちろん全国でも初めての試みだ。この課税によって得た税収は渋滞緩和のための道路改良や、観光施設の整備などに使われるという名目になっている。問題点はこの課税が大宰府市内のごく一部を対象に行われるため、市議会でこの税の採用が可決する前には、太宰府天満宮周辺で有料駐車場を経営する人たちから「実施が一部に限定され、不公平だ」という声が上がっていた。

総務省は太宰府市側から導入の打診を受けて検討を重ねてきたが、「不公平要素はなく、意見を付けるまでもない」として、この税の導入に同意する決定を下した。計画通りに進めば今年10月に導入されることとなるが、太宰府市では「大きなハードルは越えたが、小さなハードルはまだいくつかある」として、慎重に検討を続けていく考えを示している。

《石田真一》

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