「そういう気分だった…」を理由に検問突破した男を逮捕---被害は甚大

自動車 社会 社会

11日深夜、三重県四日市市の県道で、三重県警・四日市警察署が行っていた飲酒検問を突破したクルマが逃走中に赤信号の交差点へ強引に進入し、3台のクルマと次々に衝突するという事故を起こした。この事故で1人が死亡し、逃走した男を含む2人が軽傷を負っている。警察では逃げた23歳の男を業務上過失致死の現行犯で逮捕している。

警察の調べによると事故が起きたのは11日の午後10時50分ごろで、四日市署の警察官が四日市市波木町の県道で全てのクルマを止める飲酒検問をしていたところ、若い男の運転するクルマが現場を通りがかった。いったんは警察官の指示で停止したものの、運転する若い男に警察官が免許の提示を求めた瞬間、男は無言のままでクルマを急発進させ、逃走を開始した。

待機していたパトカーがすぐに追跡を始めたが、このクルマは検問地点から1kmほど離れたところにある赤信号の交差点へ強引に進入し、3台のクルマと次々に衝突して止まった。この事故で最初に出会い頭で衝突したクルマのドライバーが全身打撲でほぼ即死の状態。逃げた男と、対向側で信号待ちをしている際にぶつけられたクルマのドライバーが軽傷を負った。

警察ではこの男を業務上過失致死・致傷の現行犯で緊急逮捕している。警察の調べに対して男は「飲酒運転の発覚を恐れた」と供述しているが、その一方で「どうして逃げたか自分でもわからない。そういう気分だったとしか言えない」と意味不明のことも話しているという。男は事故から4時間ほど前に缶ビールを1本飲んでいたが、検出されたアルコールは0.1ミリグラムにも満たない量で、酒気帯び状態にも当たらなかった。

警察では言動に不審な点もみられることから、酒気帯びでなく薬物中毒の可能性もあるとして、この男を厳しく追及していく方針。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. これが最後のガソリンエンジンか!? BMW『X5 M』が歴代最強の700馬力オーバーに
  3. 月額500円、新型ドライブレコーダー付き自動車保険 東京海上日動が2026年1月に発売
  4. 新型ハイパーカー『オーロラ』、外観デザイン確定…1850馬力ハイブリッド搭載
  5. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る