「メーカーとしても聞いたことがないトラブル」が淡路・多重衝突事故の原因?

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兵庫県警は15日、兵庫県津名郡淡路町の神戸淡路鳴門自動車道下り線で11日夜に発生した多重衝突事故について、事故の発端となったトラックのターボチャージャーが完全に壊れ、エンジンオイルほぼ全量が失われていたことを明らかにした。

この事故は11日夜、神戸淡路鳴門自動車道下り線を走行中の大型トラックが故障し、吹き上がった大量の白煙に視界を奪われたバスやトラックが次々に衝突。4人が死亡し、40人近くが重軽傷を負ったというもの。警察では運転者の証言からエンジンに重大な故障が生じたことが白煙を噴出する原因になったとして、13日午後から国土交通省・近畿運輸局の職員やメーカー担当者も立ち会う形でこのトラックに搭載されたエンジンの解体調査を行った。

この結果、エンジンに装着されたターボチャージャーのタービンプレートの羽根が全て折れていることを発見。プレート軸自体も強い負荷が掛かったためなのか、微細なずれと曲がりが生じていた。軸ズレが起きたために羽根が折れたのか、羽根が折れた衝撃と負荷で軸がずれたのかは定かでないが、高速回転するターボチャージャーの破損による衝撃がエンジンの他の部分も傷つけ、それが原因で破滅的な損傷を起こした可能性が高いという。

ただし、立ち会ったメーカー関係者によると、こうした破損には前例が無く、警察からの委託を受ける形でさらに詳しい調査を行うとしている。結果は8月中旬までに出す方向で検査を急ぐというが、整備不良によるものなのか、耐久性によるものなのかは気になるところだ。

《石田真一》

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