関西ペイントが、保有していた日産自動車の持ち株を全て売却していたことが明らかになった。日産も関西ペイントの保有株式を売却しており、両社は取り引き打ち切りとともに、株式持合いを解消した。
日産と関西ペイントは株式を持ち合っていたが、ゴーン社長による日産リバイバルプランのコスト削減計画で日産が価格引き下げを迫ったが、関西ペイントはこれを拒否し、取り引きがほとんど無くなった。同時に日産は関西ペイントの株式50万株を売却した。
関西ペイントも2001年3月期には210万株を保有していたが、日産の株価上昇とともにこれを前期中に全て売却し、売却益2億5000万円を確保した模様。
日産の強引なコスト削減に泣かされた下請け企業は少なくないが、関西ペイントは真正面からこれをはねつけ、さらに利益まで確保するという荒業に成功した。一層のコスト削減を求められている日産下請け企業からは関西ペイントに拍手喝采も……。
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