中央道・多重衝突事故は書類送検で一応の決着へ---ただし不起訴確実?

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山梨県警は16日、今年3月に中央自動車道・富士吉田線で起きた多重事故の要因のひとつとされている野焼きを行い、周辺の建造物に延焼させる危険を生じさせたとして、87歳男性失火容疑で甲府地検に書類送検したことを明らかにした。

この事故は今年3月20日、山梨県西桂町内の中央自動車道富士吉田線の下り線で、道路脇斜面の火災による猛烈な煙で視界を失い、路上で停止した乗用車に後続のクルマが次々と追突。14台が関係する玉突き事故となり、3人が死亡、2人が重体、9人が重軽傷を負ったというもの。

警察の調べによると、この男性は野焼きを発端とする火災を起こして4600平方メートルを焼失させ、近くの農作業小屋にも延焼させる危険を生じさせた疑いが持たれている。多重衝突事故はこの際に生じた煙で視界を失ったドライバーの回避動作が原因で起きたと考えられているが、「事故の発生は副次的なものであり、運転者の回避手段の選択次第ではここまで重大な事故にならなかった可能性もある」という判断から失火容疑でのみ送検することになった。

ただし、87歳という年齢を考えた場合、起訴されるかどうかは微妙なところで、現状では不起訴で終わる可能性が非常に高いという見方もある。

《石田真一》

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