首都高速を埋めたマッシュポテト……除去だけではすまずに大渋滞!!

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16日午後、首都高速3号線の下り青山トンネル付近で、走行中のトラックの荷台が壊れ、積んであったジャガイモおよそ2.5トンが落下。トラックが異変に気づいて止まるまで300メートルに渡ってジャガイモが右車線の路面を埋め尽くすという事故があった。ケガ人はいなかったが、この事故によって最大15kmの渋滞が生じた。

事故が起きたのは16日の午後1時40分ごろで、ポテトチップスの原材料であるジャガイモ13トンを積み、茨城県から愛知県を目指していた大型トレーラーの荷台が壊れ、積んであった鋼製のボックス2個が傾く形となった。このボックスから積荷のジャガイモが路上に転がり落ち、トレーラーの運転手が異変に気づいて止まるまでの300メートルをジャガイモが埋め尽くす形となった。後続のクルマの運転手は落ちてくるジャガイモを確認したため、隣の車線へ回避したために無事だった。

しかし、高速で落下した衝撃で粉砕され、マッシュポテトと化した重さ約2.5トン、数万個のジャガイモの撤去作業には意外に手間取った。最も深い部分では10センチほどの積雪ならぬ“積イモ”となり、作業員20人がスコップを使って路面に落ちたイモを引き剥がすことをひたすら繰り返した。

また、乾燥したでんぷん質がスリップの要因になるという心配もあり、最終的な水洗い作業を終えるまでの間、事故が起きた右車線は全く通行が出来ない状態となり、その時間は事故処理としては異例の4時間をオーバー。事故とその後処理が原因で生じた渋滞は15kmで、都心環状線などの連絡道にも影響を及ぼした。

警察ではこのトレーラーを運転していた36歳の運転手を道路交通法違反(転落防止措置義務)で検挙している。

《石田真一》

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