【飲酒運転高速バス】運転手の懲戒解雇決定、社長以下幹部6人も減給

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JR東海バスは18日、飲酒運転を行い、今月7日の中央自動車道・談合坂サービスエリア内で接触事故を起こした50歳の運転手を懲戒免職処分にしたことを明らかにした。また、会社側の聴取で新たな飲酒の事実も明らかにされている。

今回、会社側が運転手本人に聴取を行った結果として明らかになったのは、これまではどのタイミングで飲んだのかが不明になっていた瓶入りの焼酎について。山梨県警が行った運転手の所持品検査では、720ml入りの瓶入り焼酎が封を切られた状態で発見され、およそ1/5程度が無くなっていた。警察の調べに対して、運転手は「どこで飲んだか覚えていない」と供述していたが、後に会社側が行った調査で「諏訪湖サービスエリアの休憩中、二口ほど飲んだ」と話していたことがわかった。乗客が運転手の異常をEメールで家族に報告していたのはこれよりも以前であり、乗客から「危ない」と再三の注意を受けていた以後にも飲酒を行っていたということになる。

また、この運転手は「勤務時間中に飲酒を行うのは初めてだった」と供述しているが、乗務バッグに酒を忍ばせる手口などから、これ以外にも余罪があるのではないかと考えたが、この運転手が所属する営業所の運行担当者が「以前からアルコール臭気を感じたことがない」と強く主張するため、この部分については今後も継続調査を続けることになった。

会社としての再発防止策としては、アルコール検知器を全営業所(8カ所)に導入して常務前の検査を義務付けること。点呼の際に運転手と管理責任者の距離を従来より30センチ縮めた70センチとすること。そして運転手に対して、最後に飲酒した日時と量を申告させることなど3点が柱になっている。

これと合わせ、飲酒運転を行った問題のドライバーは18日付けで懲戒免職処分に。社長ら幹部社員6人に対しては減給とする処分を決めている。

同社の緊急監査を行った中部運輸局の判断はまだなされていないが、今回の社内処分は先手を打つ形で行われることになった。さらには一部路線を自主的に運行停止とする案も検討されているようだ。

《石田真一》

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