日本道路公団は、路線別の高速道路償還額状況を初めて公表した。これによると、2000年時点ですでに借金を返し終えている路線が東名、中央、名神、東関東など5路線あった一方で、金利すら支払えない“倒産路線”が北海道縦貫道や東北縦貫、東海北陸、北陸など18路線もあり、全体として42路線の6割が赤字であることが判明した。
料金プール制のもと、採算を度外視して高速道路を作り続けてきたずさんな実態が明らかになった形。政府の道路関係四公団民営化推進委員会からは「公団の財務の健全性が確認できるまで、道路建設を凍結すべきだ」という意見も出た。