【新型日産『フェアレディZ』発表】長く愛するスポーツカーだから情報端末も・・・

自動車 ニューモデル 新型車
【新型日産『フェアレディZ』発表】長く愛するスポーツカーだから情報端末も・・・
【新型日産『フェアレディZ』発表】長く愛するスポーツカーだから情報端末も・・・ 全 3 枚 拡大写真

新型『フェアレディZ』のカーナビは、ザナヴィ製のDVD方式でセンターコンソールにふたをした状態で溶け込む7インチワイドモニターと組み合わされる。FM多重VICS、ボイスコマンド対応など、傑出した部分はないが現在の標準的仕様のハードとなっている。

メーカーオプション希望価格は25.5万円。「4〜5割の装着率ではないか」と予想しているという。

もちろん、マーチ以降の日産カーナビの標準となったカーウィングスに対応している。カーウィングスはドライバーの携帯電話をつなぐことで、AutoDJと呼ばれるボイスコマンド対応の情報収集チャンネルやロードサービス&病院案内のヘルプ機能、自宅パソコンからのドライブ計画編集機能、位置情報付メール機能、そしてハンズフリーの音声通話でオペレーターにドライブプランを話せばカーナビの目的地設定をオンラインでしてくれるコンパスリンクライトなどのサービスを実現する日産のカーテレマティクスサービスだ。

カーナビなどのIT機器は日進月歩で機能が進みクルマほど製品寿命が長くない。このことに関しては「残念ながらカーナビハードのアップグレードプログラムなどは予定されていません。今後の検討課題です」とカーナビ担当者氏は言いつつも、

「ハードは古くなりますが、地図ソフトは年1回のアップデートDVD-ROMをデーラーで購入していただくことが可能ですし、カーウィングスは通信サービスですので、常に最新の情報をドライバーに提供できます」というように、カーウィングスのサービスはこれからも続く長いZの歴史を飛び越えて、この新型Zが旧車となった未来でも最新の情報にアクセスすることが可能だということだ。

しかし現実の話は、次世代携帯になれば現在の接続コードは使えなくなるし、地図ソフトもいつかは更新打ち切りの日がやってくる。カーウィングスの仕様も時代に合わせて発展してゆくだろう。この問題は日産に限らずこれからのクルマすべてに横たわる問題だろう。機械的にはメンテナンスを繰り返しながらクルマが生き続けたとしても、情報的な「死」がしかるべき年数の後にやってくる。

『フェアレディZ』の輝かしい歴史、そして発表会場に集ったZファンクラブのクルマを愛し続ける姿勢が、そのようなことを考えさせられるきっかけとなった。

《三浦和也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  4. 「スポーツバイクの王者」新型スズキ『GSX-R1000』発表! 40周年で大幅改良、日本市場復活なるか
  5. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る