暴走族は夏の青森で凶暴なカラスと化す---警官を殴って今年も逮捕者

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青森県警は5日、夏風物詩である「青森ねぶた祭り」の中日となる4日夜、クルマの屋根に乗って騒いだり、警官を殴るなどした“カラス族”の若者5人を器物損壊や公務執行妨害の容疑で逮捕したことを明らかにした。

カラス族は「カラスハネト」とも呼ばれる若者中心のグループ。祭りに参加するというより、「目立つこと」を目的としており、そのための手段は選ばない。元々は祭り期間中、道路などの規制が厳しくなることから、青森市を拠点とする暴走族グループが祭り用に作った黒い衣装を着用し、傍若無人な振る舞いをしたことが発端といわれている。黒い衣装を着ていることから「カラス」と名づけられたが、この状況には現在も変化がない。最近では祭り用の衣装を用意せず、特攻服を着て暴れまわったり、一般観光客にケンカを売る暴走族グループも存在も確認されており、昨年から県の迷惑行為防止条例によって取り締まり対象となることが明記されるほどになった。

条例の施行により、例年よりもその人数は少なくなったといわれているが、それでも330人を県警では確認している。人数は少なくなったが、暴走族グループのカラス化は昨年よりも顕著で、特攻服を着てねぶたコースに入ろうとした若者を警官が制止したところ、このうちの1人が警官の着ていた防刃服を破くなどしたため公務執行妨害の現行犯で、通りがかった軽自動車の屋根に乗って踊るなどした4人を器物損壊の容疑でそれぞれ逮捕している。

ねぶた祭りは他県から訪れる観光客も多く、その中で暴れる(=目立つ)ことはグループにとってのステータスのようだが、県警では「カラスは青森の恥」とコメント。さらには「今年は3300人体制で警備しており、例年より厳しく対処する」と挑戦の姿勢も見せた。

《石田真一》

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