【トヨタ『ヴォルツ』発表】はじめに企画ありき、の開発

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【トヨタ『ヴォルツ』発表】はじめに企画ありき、の開発
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20日に発表・発売された『ヴォルツ』はGMとの共同開発・生産だが、関係者の話を総合すると政治的な意味合いは少ないようだ。開発責任者の吉田健チーフエンジニア(第2開発センター製品企画)は「はじめに企画ありき」と語る。

まずトヨタは若年ユーザーの獲得を狙っている。そこで「価格180万円で学生さんにも買えて、一人で乗ってもおかしくないクルマ。中古のSUVやピックアップに乗っている若者が新車で買えるクルマ」(吉田チーフエンジニア)という商品企画が立てられた。

第2デザイン部の大槻唯夫部長も、NCV(現行カローラ系)のエンジニアリングを共有する、NUMMIで生産する、GMと共同開発するといったことは、「いろいろな状況の中で、それならいっしょにできるね、と」決まったという。GMも若者向けの新型車を検討していたのだ。商品企画やデザインはトヨタとGMで共同開発。両社スタッフはミーティングや書類、スケッチの交換を重ねた。技術設計やその評価はトヨタ側が担当した。

第22プロダクトデザイン室の沖勝之室長によると、開発が開始されたのは4年前。「当初、トヨタは5ドアハッチバックを想定、いっぽうGMは2ドア(プラス補助ドア)のクーペを想定するなど、新ジャンルということもありアイデアの幅は広かった」が、迷いはなく開発は一気に進んだそうだ。「デザイン後期のフルサイズモデルも採用案の1台しか作られていません」と沖室長。

《高木啓》

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