「事故原因を改めて問いたい」---死亡した女児の母、検察に不服申立

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昨年9月、埼玉県川口市の市道で、路上駐車していたトラックを避けようと対向車線側にはみ出した自転車の少女が、走ってきたフォークリフトにはねられて死亡したという事故で、この少女の母親は21日、トラック運転手の不起訴を不当とする申立をさいたま検察審査会に行った。

この事故は昨年9月12日の午後に川口市で起きた。当時8歳の少女が自転車で市道を走っていたところ、片側の車線をほぼ塞ぐ状態で駐車されていたトラックを避けようと対向車線側にはみ出したところ、走ってきたフォークリフトにはねられて死亡した。

警察はフォークリフトの運転手を業務上過失致死で逮捕し、トラックの運転手についても「会社の駐車場を使わず、恒常的に路上駐車を繰り返していた」として車庫法違反容疑で書類送検した。ところがさいたま地検はフォークリフトの運転手に対しては「トラックの陰から自転車が飛び出してくるということは予見できない」として、トラック運転手に対しても「1回の路上駐車は3時間30分前後で短い」と判断、それぞれ不起訴にするという処分を言い渡し、事故については「死亡した女児の安全確認のミスが原因」とされた。

この決定に女児の母親は不服として、今年1月にはフォークリフトの運転手を、そして今月21日にトラックの運転手をそれぞれ「不起訴不当」として検察審査会への申立を行うことになった。また、「そもそも路上駐車が無ければ娘がセンターラインをはみ出すことは無かったし、フォークリフトが公道を走らなければ事故は起きなかった」として、今年7月末には2人に対して総額7000万円の損害賠償を求める文字訴訟も提起している。

《石田真一》

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