川崎製鉄と鹿島道路は冷却効果を持つ道路舗装技術を開発したと発表した。夏場のヒートアイランド現象が深刻な都市部で効果を発揮するという。
開発した舗装技術は水が蒸発する時に回りの熱を奪う現象を応用したもの。アスファルトに高炉スラグを再利用した保水材を埋め込むことで実現した。雨が降ると保水材に水分が浸透し、晴れた日には太陽熱でこの水が蒸発して路面温度を下げる仕組みだ。
降雨量5ミリに相当する水をまいて実験したところ、路面温度を最大15度下げる効果があったという。川鉄と鹿島道路は今年度中に1万平方メートルの受注をめざすという。