“日本一速い男”星野一義が、28日をもってレーシングドライバーを現役引退した。今後は自らのチーム(チーム・インパル)の監督として、後進ドライバーの育成にあたる。
星野は47年静岡県生まれの55歳。63年に2輪モトクロス競技をはじめにモータースポーツ界に入り、69年に日産自動車と契約を交わし4輪へ転向した。さまざまなカテゴリーで600戦近いレースに参戦、76年と77年には富士スピードウェイで開催されたF1GPにもスポット参戦している。
判明分だけで日本人として最多の133勝を挙げ、“日本一速い男”と呼ばれる。星野選手は、海外でも92年のデイトナ24時間で長谷見昌弘/鈴木利男とともにニッサンR91CPで総合優勝、98年にはル・マン24時間で、鈴木亜久里/影山正彦とともにニッサンR390GT1で3位を獲得した。
97年春にトップフォーミュラから引退、99年からはJGTCに専念、今年7月のJGTC第5戦が最後のレースとなった。