【『G-BOOK』誕生】"パソコン感覚"でバージョンアップできる!?

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クルマの買い換えサイクルは平均7年だという。しかし、俗に"ドッグイヤー"と言われるようにIT業界の進化のスピードは目まぐるしく速い。例えば携帯電話は平均2年で買い換えられて、最新の端末でしか使えない新サービスが用意される。

クルマと情報機器の買い換えサイクルの格差。このジレンマを解決するために、G-BOOKは「パソコン的」なアプローチを取る。マイクロソフト社の車載情報端末向けのOS(基本制御ソフト)「Windows CE for Automotive」を使い、EタワーでSDメモリー内のOSを"バージョンアップ"できるようにするのだ。

また、Windows CE for Automotiveではソフトウェア的な機能は簡単に追加できるので、新しい機能や地図、さらには操作メニューのアニメーションキャラクターまで、Eタワーや通信経由でSDメモリーカードに直接"インストール"できる。

しかし、OSのバージョンアップによるアップグレードには懸念もある。

例えば2年前のパソコンを最新のWindows XPにバージョンアップする事はできるが、快適には動かないだろう。それと同じように、Windows CE for Automotiveもバージョンアップにともなって肥大化し、古いG-BOOK端末では快適な動作が望めなくなるのではないか。

また、第3世代携帯電話の進化のスピードを考えれば、G-BOOK端末に搭載されるデータ通信ユニット「DCM」が陳腐化してしまう可能性も高い。

これらの問題に対して、e-TOYOTA部企画・総括室G-BOOKグループ長の藤原靖久氏は、「G-BOOK端末は当初からOSのバージョンアップを想定したハードウェアになっています。新OSの導入で速度が落ちる可能性はゼロではありませんが、それでも実用レベルの速度は出るでしょう。また、通信ユニットに関しては単体での交換は考えていません。確かに新しい通信サービスは速度が速くなるでしょうが、G-BOOKの料金体系の方は通信サービスの進化に大きく影響されないように設定しますので問題はないと思います」と語る。

とはいえ、G-BOOKの端末自体は新車の投入にあわせて新型を開発し、積極的にハードウェアの性能アップをする予定だという。CPUやDCM単体のアップグレードは考えていないが、2dinサイズなど規格化されたモデルであればG-BOOK端末の乗せ替え自体は不可能ではないとの事だ。

今後、G-BOOKが広く普及し、かつハードウェアの進化が著しければ、携帯電話ほどではないにせよ、端末の"機種交換"が行われるようになるかもしれない。

《レスポンス編集部》

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