【『G-BOOK』誕生】将来的にインターネットITS端末への進化はあるのか

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【『G-BOOK』誕生】将来的にインターネットITS端末への進化はあるのか
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『G-BOOK』端末は、OSに『WindowsCE Automotive』(以下CEオートモーティブ)を採用している。システムをWindowsベースとしたことで、従来型(I-TRONベース)のカーナビ以上の拡張性を持ち、コンテンツ作成などにも真価を発することになるだろう。

そこで気になるのは今後G-BOOKがどのように進化していくのかということ。現在、トヨタはデンソーや慶応大学と共同で「インターネットITS」の実験を進めている。DSRC(Dedicated Short Range Communications:狭域無線通信)、あるいは無線LAN機器を配置したホットスポットを用いてデータを高速ダウンロードし、車内に設置したファイルサーバーに保存。それを端末から呼び出す仕組みになっている。

いわば究極のナビといえるが、将来的にG-BOOKが進化し、インターネットITSの機能を取り入れることはあるのか。トヨタでG-BOOKを担当する第5開発センター・第1電子技術部の塚秀守さんに話を聞いてみた。

「インターネットITSで実験しているのは先の先、そのまた先の話です。あちらはインフラが今より進化してくれないことには実現できません。遠い未来には融合している可能性もあるでしょうが、現状ではまだです」と語る。ただし、現状の技術で出来る範囲のものは積極的に組み入れていくとしており、細かな機能が増えていくということはありそうだ。まもなく販売されるシステムについても「バージョンアップの余地はある」としており、安心して使うことができそうだ。

Windowsベースなので、パソコンを使いこなす人からは「フリーズしないのか」という心配も出るだろうが、この点においては「実は私もそれが不安でした」と塚さんも笑う。G-BOOKに使うOSはCEオートモーティブをトヨタが改良したもので、安定性を特に重視している。通常の使用においてはフリーズするという心配は全くないという。

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《石田真一》

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