この夏から試験運用を始めているフォードの自動衝突通報(ACN)システムが好評だ。現在アメリカ、ヒューストン市を中心に2年間の予定で試用されている。センサーが衝撃加速度を感知し、衝突後60秒以内に911番(日本の110番)に通報するシステムだ。
エアバッグが展開したかどうか、クルマのどの座席に座っていたか、シートベルトを装着していたかどうかも通報される。また事故現場はGPSによって位置を測定される。事故の情報はフォードのテレマティックス応答センターへまず送られ、そこから当局の緊急対応部署へ転送され、事故車と当局オペレーターとの間に音声回線が開かれる。ドライバーからの口頭での応答がない場合は、「対応不可能」の情報が提供される。
現在アメリカでは事故発生から当局に通報されるまで平均5.2分かかっている。これを1分にまで縮めると、およそ3000人の命を救えるという。交通事故による死者は年間4万人、さらに500万人が負傷している。死者のほとんどが事故直後に死亡しており、30%が1分以内に、50%が病院到着前に、70%が事故発生後2時間以内に死亡している。
なお面白いことに、試験運用に協力しているのはヒューストン市と近郊の23の警察署のパトカー500台。パトカー自らが衝突事故を起した際に、機械が自動的に警察へ通報してくれるのだ……。




