香川県警は10日、合計18回の交通違反を繰り返しながら、一度も反則金の納付を行ってこなかったとして、高松市に住む25歳の男を道路交通法違反(踏切不停止)の疑いで逮捕したことを明らかにした。軽微な違反で逮捕するのは極めて異例だが、約2年に渡って出頭を拒否してきたことから「悪質」と判断された。
警察の調べによると、この男は2000年8月2日午前、高松市内の踏切で一時停止を怠ったことをパトロール中の警察官が発見。道交法違反で反則キップの交付を行った。しかし、男は反則金の納付を無視。以後も軽微な交通違反を繰り返し、今年1月までの間に累積した違反の回数は18回に達するという。
反則金も納付していないことから、高松簡裁が出頭要請を何度も行ったが、男はこれも無視。そのままクルマを乗り続けていた。警察ではこの態度を悪質と判断、反則金をきちんと納付しているドライバーとの不利益の差が大きくなるとして逮捕に踏み切った。