【新型マツダ『デミオ』の作り方】企画の通し方---「スーパーコージー」の場合

自動車 ニューモデル 新型車
【新型マツダ『デミオ』の作り方】企画の通し方---「スーパーコージー」の場合
【新型マツダ『デミオ』の作り方】企画の通し方---「スーパーコージー」の場合 全 4 枚 拡大写真
21日まで横浜市神奈川区のマツダR&Dセンター横浜で「新型デミオとその技術展in横浜」が開催中だ。さる1日、その一環で特別企画として開発担当者による講演会が開催され、開発主査、チーフデザイナーを含む開発メンバーが新型『デミオ』について語った。

開発責任者の藤原清志・主査のお気に入りが「スーパーコージー」だ。藤原主査は「自分で乗りたい仕様を設定したわけだが、企画スタート後しばらくは開発していなかった」という。首脳会議用プレゼンテーション・パネルの隅に、こういうのもあります、という程度に付け加えておいたのだという。

そして開発も進んだ段階のある会議で、一人の重役がその“藤原スペシャル”を見て、「引退したらこういうのに乗りたいね、これほしいね」と市販化が急きょ決定。藤原主査は「そのとき心の中で『よっしゃあ』と叫んだ」(笑)。へたに本開発プランに乗せなかったので、最後までアイデアが温存されたというわけ。

内装の本革の使い方にも藤原の意図がある。「総革張りにすると日本だと冬など座ったときに冷たいし、なにより価格が高くなって自分で買えないクルマになってしまう。でもドあを開けたときの“匂い”がいいんですよね。この“少し”だけ革というのが上質なんです」。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『フォレスター』試乗して分かった日本車に対する本音とは…9月の試乗記ベスト5
  2. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  3. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  4. レクサスの最高峰セダン『LS』36年の歴史に幕、SNSでは「センチュリーが後継モデルに?」との期待も
  5. 【スバル フォレスター 新型試乗】日本車の目覚しい進歩に舌を巻く…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る