トヨタ自動車は20日「第2回トヨタ先端技術共同研究公募」のテーマ募集を同日から開始すると発表した。テーマは脳活動の解析や植物、生物の仕組みを利用したエネルギー変換技術など多岐にわたる。
大学や研究所の研究者と共同で技術開発を推進していくことを目的に昨年から創設された制度で、トヨタが考える技術ニーズを提示し、これに基づく独創的研究テーマを募集する。採択された研究テーマは、トヨタと共同研究契約を結び研究活動を進めていく。
今回提示したテーマは「脳とシステム」「生命エネルギーの工学的応用」「ボトムアップ生産」「高齢化社会と運転」「マイクロリアクター」「電気化学新技術」の6つの領域。具体的には「植物のメカニズムを応用した太陽エネルギー利用技術」、「生物の仕組みを応用し高効率エネルギー変換技術」「排気ガスの資源化と浄化技術」「炭酸ガスを原料とする複合材料の合成」など14項目を挙げた。応募のなかから20件を選び1件につき研究費として1000万円を助成する。