クルマが見える!! 120km/h名鉄パノラマカーが激突---ラッシュ時死傷者多数

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26日朝、愛知県稲沢市奥田の名古屋鉄道・名古屋本線で、線路内を走っていた乗用車に特急電車が追突するという事故が起きた。クルマは電車に押されながら大破。電車は脱線した際に架線柱をなぎ倒し、このうち数本が先頭車両の一部を押し潰した。クルマを運転していた外国人男性は即死、朝の通勤ラッシュで混雑していた電車の乗客30人が重軽傷を負って病院に収容されている。

警察の調べによると、事故が起きたのは26日の午前8時30分ごろで、名鉄・名古屋本線の奥田−大里駅間を走っていた特急電車の運転士が、進行方向の線路上を走る乗用車を発見。その直後に急ブレーキを掛けたが間に合わず、電車はクルマの後部に追突した。当時120km/hの速度で走っていた電車は、追突したクルマに乗り上げる形で脱線。周囲の架線柱8本を次々になぎ倒し、250メートルほど走ったところでコンクリート壁に激突、そのショックでようやく停止した。

この事故でクルマを運転していた外国人男性が即死。ラッシュ時で混雑していた電車の乗客30人が重軽傷を負っているが、最終的な負傷者の数はまだまだ増えると見られている。愛知県警と、国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は事故の原因を調べているが、踏切で脱輪した乗用車が列車を避けようと、線路内に進入したことが事故の原因となった可能性が高いとみている。

事故を起こしたクルマは尾張小牧ナンバーのホンダ『プレリュード』で、クルマの所有者は不法就労が発覚してすでに強制送還されており、今は誰が使っていたのかわからないという。

不幸中の幸いだったのは、架線柱がなぎ倒されたため、本来なら事故地点から400メートル先ですれ違うはずの急行電車が停電で立ち往生したこと。衝突があと10秒遅かったら、双方の電車が激突するという大惨事が起きていたかもしれなかった。

《石田真一》

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