【新型トヨタ『プラド』発表】新トルセンLSDの採用は市場の強いリクエスト

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【新型トヨタ『プラド』発表】新トルセンLSDの採用は市場の強いリクエスト
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新型『ランドクルーザープラド』のセンターデフには、新開発されたトルセンLSDが採用されている。これまでのものと違い、前後のトルク配分を非対称にできるのが最大の特長で、搭載されたのは今回が世界初となる。

これはゼクセルトルセン(ZEXEL TORSEN INC.)が開発したもので、「TypeC」と呼ばれている。従来型の「TypeA」や「TypeB」と異なり、「前後のトルク配分を非対称できることが特徴です」と、第4開発センター・ドライブライン設計室のスタッフエンジニア、宝満昭徳さんは言う。

「従来型は前後の基本トルク配分を50:50に設定していました。しかし、このTypeCでは、基本が前40で後60となり、旋回加速時の運転感覚はFR車に近いものになっています。RVは上モノが重くなるので、どうしてもオンロードでの旋回性能が弱かったのですが、新設計された足回りとの組み合わせでそのあたりの性能を確実にアップしています」というように、特にコーナリング性能を重視した設計となっている。

宝満さんは「ボディ剛性も格段に良くなったし、車内の騒音レベルも大変に小さい。加えて運転感覚も『マークII』や『クラウン』に近いものですから、こうしたクルマから乗り換えられたお客様にも違和感は与えないと思います」とも言うが、実際このクルマのメインターゲットは「40代から50代の高級セダン所有者」だ。こうしたユーザーに“運転での違和感を与えないこと”は営業部門から強く望まれていたらしく、実現には大変苦労したようだ。

《石田真一》

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