やはりブッシュは石油業界のまわし者? ---ZEV後退

エコカー 燃費

カリフォルニア州で2003年から実施されるはずだったZEV法は、連邦政府が事実上「連邦法が州法の規制より上位にある」という見解を示したことで、少なくとも実施が2年間延期された。自動車の排気ガス規制などについて、連邦政府が定めるものを超越して州が独自の規制を行うことはできない、と裁判所が裁定したのだ。法案を進めてきたカリフォルニア政府は、ブッシュ政権が自動車業界の肩を持ったことに憤りを覚えている。

ZEV法案が提唱されたとき、東部12州もこれに追随する動きを見せたが、中でもマサチューセッツはZEVの着手に乗り気だった。アメリカ環境保護局(EPA)ではマサチューセッツの動きを支援しているが、今回のカリフォルニアの例によって動きは後退の模様を見せている。

マサチューセッツ州議会は逆風にもかかわらずなんとかカリフォルニアと同様の法案の制定を進めているものの、現在のブッシュ政権下では実施もおぼつかないのが現状だ。他の東部の州では同様の動きは次々に取り下げられている。カリフォルニアも、なおも法案の実施を押し進める姿勢は変えていないものの、大幅な変更を迫られそうだ。

問題は政府機関であるEPAがブッシュ政権の意向と真っ向から衝突していることで、政府内に連邦法に対する意見の相違が見られること。国内外からのブッシュ政策への批判も高まりそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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