日野自動車は21日、2002年版環境報告書を発行した。2001年度の環境コストは204億円で経済効果は1億2600万円だった。コストは環境保全のための研究開発費が前年度にくらべ約2割増えた。
2001年度の環境会計によると環境保全コストは前年度実績の165億円に対し23%増となった。内訳は大気汚染、水質汚濁防止などの公害防止コストや省エネエネルギー設備など地球環境保全コストなどが合計7億9400万円、環境負荷の監視・測定などの管理活動コストが3億3300万円などとなった。とくに大きく増えたのが環境保全対応製品の開発など研究開発コスト前年度にくらべ24%増の191億7000万円となった。ディーゼル車の排ガス規制強化に対応するための研究開発負担が増加した。
これらコストに対する経済効果は前年度比2倍の1億2600万円となった。また今回からは物量効果も算定した。物流効率化などによる二酸化炭素排出削減量は4797トンと前年度の2倍になった。廃棄物削減量は前年度に1655トンと大幅に進んだこともあり01年度は50トンとなった。