【バーミンガムショー2002速報】ハイテク&復活、インビクタの『S1』スポーツカー

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【バーミンガムショー2002速報】ハイテク&復活、インビクタの『S1』スポーツカー
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“シークレット・オブザイヤー”に選ばれそうなのが、10月22日から開催されているイギリス、バーミンガム・モーターショーで発表されたインビクタ『S1』2シーターGTスポーツクーペだ。往年のブランドがいきなりプロダクション仕様での復活だ。

ハンドメイドのハイテク・カーボンファイバー製ボディに320HPを発生する4.6リットルV8を搭載、5MT(オプションで4AT)を介して後輪を駆動、0-60マイル/h(約96km/h)加速が5.0秒、最高速度が170マイル/h(約272km/h)というスペックだ。それでいて室内は総皮張り、空調、カーナビは標準設定、100リットル燃料タンクと大容量トランクを備えるので、街乗りから長距離旅行まで快適にこなせるだろう。

開発は2年前から秘密に進められ、今回、市販仕様での披露となった。これについてインビクタ社のマイケル・ブリストウ会長は「人々に我々の目標を語りかけるのではなく、実現した成果を見せたかったからだ。コンセプトカーではなく、公道走行可能で注文も可能なプロダクション仕様をモーターショーに展示したかったのだ」と説明する。

デリバリーは2003年の第1四半期に開始され、価格は6万9950ポンド=約1350万円と発表されている。近年ブガッティ、イソッタ・フラスキーニ、イスパノ・スイーザ、OSCAといった過去の名ブランドを復活させたスポーツカーが相次いでいる。いずれもコンセプトカーをまず発表して事業をアピール、ある程度の時間をかけてから市販という手順をたどるが、軌道に乗りそうなのはダイムラークライスラーの高級車ブランド、マイバッハぐらいなのが現状だ。

「インビクタ」は1925年に創業され、第二次世界大戦を挟む期間、高性能でスポーティなクルマを作っていたイギリスのメーカーだ。31年のモンテカルロ・ラリーやアルパイン・トライアルで好成績をおさめるが、そのときすでに世界恐慌のため経営は思わしくなく38年に活動を停止する。戦後46年、前活動期の関係者によって会社は再開され同様に高性能なクルマを作ったが、結局50年に閉鎖。今回2度目の復活まで半世紀かかった。

《高木啓》

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